2008年12月29日月曜日

875人という合格者数

先日参加したセミナー(説明会)にて、面白い話を聞いた。

中小企業診断士試験の合格者数は、

中小企業診断士の総人数を最低限維持する目的で

決定されるというものだ。

(普通に考えれば、当たり前か。他の士業も同じと思われる。)

以下、聞いた話とオイラの想像をMixした考察である。



でも、今年の合格者数は875人

ここ数年より、約70人程度多い。なぜだろう?

まず、合格者の過去の推移を見てみると、以下の通りになる。

平成11年:716人
平成12年:615人
平成13年:627人
平成14年:638人
平成15年:707人
平成16年:646人
平成17年:702人
平成18年:805人
平成19年:799人
平成20年:875人

平成17年までは、600~700人位、

平均すると650人くらいの合格者だったのが、

平成18年、19年では約800人となっている。

平成18年からの増加は、中小企業庁による

中小企業診断士の絶対数を増やすという政策によるものだろう。

試験制度の変更(1次の科目合格制導入など)も、

それを目的としたものだ。




では、今年(平成20年)は何故、

例年より合格者数を増やしたのか?

まぁ、中小企業庁の政策に従って

徐々に増やしているのかもしれないが・・・。

違う視点から考えてみる。




平成18年には試験制度の変更のみではなく、

他の制度も改正され、5年に一度ある

中小企業診断士資格の更新要件も変更された。

【中小企業診断士更新登録要件】
1.知識の補充要件(理論政策更新研修など5年で5回以上)
2.実務の従事要件(中小企業の経営診断業務など5年で30日以上)
※2.が以前は5年で9日以上だったのが30日以上に増加した

中小企業庁の政策では

中小企業診断士の絶対数を増やすという方針がある一方、

中小企業診断士の実態としては

近年は資格取得者の殆どがサラリーマンであり、

中小企業の経営診断・助言業務などは

行えていないということもあり
(以前は独立診断士も多かったみたいだが・・・)

ある方面から「中小企業診断士不要説」が勃発、

更新要件を更に厳しく求める動きがあった、
(草案は上記要件よりさらに厳しかった模様)

要は診断士の代わりは税理士や会計士でも出来るでしょ?

という意見があったわけだ。

これには当然、大騒ぎとなったわけだが、

色々な方のご尽力のおかげで、

上記のような制度変更に落ち着いたみたい。




落ち着いたとは言え、更新要件が厳しくなったのは事実。

これまで毎年度の登録更新における

失効者(更新要件を満たせなかった人)

50人程度で推移してきたのが、

今年は一気に350人程度に大幅増加。
(予想は100~150人程度だったみたい)

これは相当予想外だったのだろうと思われるが、

当初予想の失効者100~150人(例年+50~100名)という線で

合格者数を既に決めていたのだろうと想像される。

つまり、中小企業診断士の総数を最低限維持しなければ

ならないのだから、失効者の数も想定(or実測?)して

合格者数を決めるということだろう。




合格者数の決定の裏にはこんな話(あくまで想像?)があったのかと

思うと、なるほど~、色々と厳しいものがあるなぁと考えてしまう。

しかし、どこの馬の骨かもわからん奴(どっかの大学教授か?)に

診断士が不要なんて言われる筋合いはない!



本来の目的とはちょっとズレるかもしれないが、診断士の地位向上は

今後の我々にとって不可欠な課題になりそうと感じた。

既にそういう活動をされている診断士の方々もいるので、色々と話を

聞いてみたいものです。





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10 件のコメント:

Reiパパ さんのコメント...

確かに、ショッキングな話でしたね。
ぼくもDぴょんさんと同じ感想を持ちました。
昨年の白書において、経営者が相談する相手のベスト3に診断士が入っていない事実は認識してましたが。

この試験の苦労を実感している我々としては、数年先に何らかの意義のある活動をしていたいものですね。

Dぴょん さんのコメント...

>Reiパパさん

どーも、こんにちは。
やっぱ、同じ話聞きました?

難易度の割に、報われないなんて言われたくないから、力をつけて、診断士だからできる、診断士じゃないとダメという事ができるようにしたいですね。

人間のアツさという意味だと診断士が№1だと思います。

盛岡トミー さんのコメント...

 初めまして!
 このような情報、初耳です。驚きました。私の周りでは、中小企業診断士は資格としての評価は高いと感じていますが、日本経済にとってどの程度貢献しているかは、別の問題かもしれないな、と感じました。
 実践の場でやっていくしかないということでしょうね。

Dぴょん さんのコメント...

>盛岡トミーさん

はじめまして、こんにちは!
そうですね~、診断士資格取得の評価は高いですよね、取得難易度からしても。

ただ税理士・会計士などと比べると、地位は低いように感じます。士業において資格の優劣は無いですが、独占業務の有無などがそういう市場価値と捉えられてしまうのかも知れませんね。

根本的な改善は政治的な力も必要になるのでしょうね。我々は診断士として、社会的に意義がある活動をしていくことが近道になればいいですね。

とりちん さんのコメント...

初めまして。
とりちんと申します。

面白い情報、ありがとうございました。

確かに、知り合い診断士の方の中には
サラリーマンの方が多く、お会いすると
ポイントの話しか出ない、という方も
います。

我々一人一人の、診断士の価値を
高める活動が必要なんですね。
社内診断士でも出来る事があるはず。
私も何らかの挑戦をしていきたいと
思います。

Dぴょん さんのコメント...

>とりちんさん

はじめまして、こんにちは!

サラリーマン・ビジネスマンがスキルUPの為に診断士を取得するというのも多いですからね、独立すればいいってもんでもないですし。

社内診断士の方が多いのだから、診断士の将来は社内診断士の活動にかかっているかもしれませんねw

akubin さんのコメント...

あけましておめでとう☆

わたしもそのお話、一緒に聞いてて「うーん…」って感じでした。正直、その後数日、ほんとに診断士資格めざして意味があるのか?って自問自答してモチベダウンしてみたり。

でも、試験内容はサラリーマンに必須の、素晴らしい内容だと思うんですよね。。なので診断士試験に向けての勉強をすることに意義がある!っていう結論に達しました。

…なーんていうコメントも社内診断士目指してるからかもしれませんが。診断士一本でやっていこうと思っている方には、資格の地位向上や存亡(!?)は大きな問題ですよね。。。。。

まつあに さんのコメント...

こんばんは。
この話、私も合格発表直後に聞きに行きました。

資格を付与する側とされる側で思惑が一致していない、診断士全体のプレゼンスがいま一つ、ロビー活動が不足、あたりはそうかもねと思いました。
正直、「コンサルとして食っていくために役に立つ資格」という切り口で見れば、中小企業診断士よりは公認会計士やMBAの方が上かもしれませんし。

でも、この団体は何となく“臭い”が違うと感じたので、今回は利用しないつもりです。ただ、様々なことを考える契機にはなりました。

Dぴょん さんのコメント...

>akubinちゃん

受験生のモチベーションを下げるような内容の記事でごめんね・・・、ちょっと反省しています。

ただ、診断士を目指す事自体は、結局はその人間の心がけ次第で、その後の効果・結果はどうにでも変化するものでしょう、と感じています。

例えば、税理士だって、現状は公認会計士を取得すれば税理士資格も取得できてしまうし(まだそういう制度のままだよね?)それについては、税理士会が色々と反対の動きを取っているようだけども。そういった動きは誰かが言い出さない限りは表面化しなかったのだろうし、「思い」を「行動」に移さなければ何も変わらないよね。

診断士自体は、日本の企業の100%近く(9割強)が中小企業なのだから、無くなることはないですよ、というのがオイラの感覚。税理士や会計士が代替できるといっても自らの分野とは異なったスキル・知識も必要になるんだから、試験制度も変更しなければならないし、税理士・会計士の中においても資格内容自体を細分化することにも成りかねないでしょ、と思いますし。

オイラも診断士の資格取得自体が目的では無かったですが、他人事には思えませんよね。例えば中小企業が診断士を活用した場合には、優遇税制がある!とかそういう制度にできれば、税理士・会計士に並ぶ独占業務みたいな形にできるかなとも思うので、そういった方面の活動にも少し興味が出てきました。

結局は自分次第でどうにでもなる!余計な事は考えずに自分の夢に向かって頑張りましょー!

P.S.
あけまして、おめでと!今年もよろしくなり。

Dぴょん さんのコメント...

>まつあにさん

あけおめです。
そうですか、まつあにさんも聞いちゃいましたか。

そうですね、ロビー活動などは圧倒的に不足しているでしょうね。また士業における資格の優劣などはあってはならないと考えていますが、世間一般的には、コンサル業としても税理士・会計士・MBAの方が上と認知されてそうですものね。

まぁ、(どんな資格でも)資格自体が大事なものではないですから、我々の「思い」「行動」次第でどうにでもなるでしょう。(資格自体に意味があるという意見も一般的には多いでしょうけれども)


>でも、この団体は何となく“臭い”が違うと感じたので、

⇒なるほど~。確かに、理念なのか戦略なのか、本当のところも目的はわかりませんが、どうなのかなぁ。そのあたり、どう思ったのか、今度聞かせてくださいね!