2008年11月1日土曜日

議事録

診断士試験の影響で理屈っぽくなっているのかもしれないw

私はクライアントと打合せをすることが多い、そこでの内容はICレコーダーに録音され、同席させる若手社員に議事録を書いてもらう。議事録のチェックは私が当然にやらなければいけないのだが、これが結構手間である。

今回のプロジェクトでも、その若手社員には、もう既に何回も一緒に打合せに行き、議事録を書いてもらっているのだが、なかなか内容レベルが向上しない。議事録は、打合せ当事者にはもちろん、打合せに参加していない人にも内容が理解できるように作成しなければならない。やはり理解しやすい文章とは「論理的」でないとダメなんだなとここでも思う。更に私が診断士試験の学習をしてきたせいか、求めるレベルが高くなってしまったのかもしれない、、、自然に。表現がおかしいと気持ちが悪いのである。

偉そうに赤ペン先生さながら手直しをして書き直させる。いや、偉そうではない(と思う)仕事だからしょうがないのである。ちゃんと優しく教えてますよw 本人は相当凹んでそうだが。でも勉強になるといってくれているので、少しは安心している。議事録作成は、文章力・論理思考の良い学習になると思うので、結構効果的だなと考えている。

かく言う私は、実は議事録なんて書いたことがない。なぜだか、そういう段階をすっ飛ばして、今の立場になってしまった。なんでだろう、運が良かったのか悪かったのか。でも、この前、どうしても1人で打合せを行わなければならず、打合せ進行しながら、議事録も書かなければならない羽目に陥った。書いてみると、別に普通に書けるもんだ。これが初の議事録作成になるとは・・・、うれしくもなんともなかったw


にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぽちっとしてくれるとうれしいなっと。

2008年10月29日水曜日

顧客の立場で提案する

今日は奈良まで日帰り出張orz

クライアントは数年前にウチのシステムを導入して株式公開を果たした某機械部品製造企業である。J-SOXに対応するシステム改善要望に関する打合せであった。やらなければいけない事は明白である。しかし、先方の担当者の反応が鈍い、色々と紐解いていくと、システム改善の必要性は充分理解できるが、当該案件に関する決済権限をもつ部署及び担当役員に対してシステム改修費用の大きさに対して、その重要性・コスト対効果を説明する自信がないと言う。まぁ中小企業にはありがちな光景である。情報システム部門は単なる電算室扱いとなっていることが往々にしてある。立場的にはあまり強くないのである。

そこで私はその稟議を行う為の提案をした。①監査法人から指摘されていることでもあり、上場企業としてはシステム上においても改修することが義務であるということを明示すること②業務効率化も併せて図ることが可能であり、現状掛かっている当該業務において日・月・年・5ヵ年ベースで削減できる時間(=金額)を算出し、コスト対効果という数字を明確にするということ③その他・・・諸々、詳しくは言えないっす(これが重要なのだが)

以前、ペパチェさんのエントリで「クライアンツ・クライアント」というのがあった、今回の場合はクライアンツ・クライアントは当該案件の決済権限者である。実際の窓口である情報システム部門と価格交渉のみで対応することは簡単かもしれない、ただクライアントにとっては我々が提案するモノ・サービスだけでは足りないかもしれないのである、今回の場合、情報システム部門が社内において仕事をしやすい(稟議を通しやすい)ようにちょっとした口添えをした事が効果的に働くかもしれない。まぁ稟議が通る保証はないが。

言いたいのは相手の立場にたって物事を考える、提案するということが重要であり、それが「他の人とは違う」「他の会社とは違う」という印象を与えられれば、差別化が図れることになり、よりよい関係性が築け、お互いにwin-winになれれば幸せになれるということだ。

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぽちっとしてくれるとうれしいなっと。

2008年10月28日火曜日

教育給付訓練金

出勤前に、品川のハローワークにいき、教育訓練給付金の申請をしてきた。一応この為に毎回TACで面倒くさい手続きをしていたのだから、ちゃんと申請しないと。やっぱりお役所仕事だから、融通きかないんですわ、これが。申請の手引き見たら、雇用保険証の写しがもしかしたら必要かもしれないということが読み取れたのだが、必須でもなさそうなので、そのまま申請したら後で郵送してくれだって、じゃあ、最初から必ず提出しろと書いとけー!!!わかりにくいんじゃ、ぼけぃ。

まぁいいや、それは置いておいて、ハローワークって初めて中に入ったんだけど。午前中なのに、人多いわぁ。教育訓練給付金の申請場所は失業保険給付の場所と一緒だったせいもあるのか、それにしても結構若い人も多いんですねぇ、失業してるのかな?こんなところでも不況が垣間見えるんだな。ここのところの金融不安で資金繰り悪化で倒産する企業も多いだろうし、ああ早く中小企業診断士になって、中小企業を救済し、失業者をこれ以上増やさないように貢献したいものですわ。


にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぽちっとしてくれるとうれしいなっと。

2008年10月27日月曜日

試食会 ※診断士受験関係なし

渋谷にて、結婚披露宴に出す食事の試食会に行ってきました。通常2人で5万円のところ、2人で2万円で食せる。昔、テレビでやっていた料理の鉄人という番組に出演していたフランス料理の坂井シェフの店です。食べるまでは、まぁよくある結婚式での高級料理と同じでしょ?どうせ。と、それほど期待していなかったが、行ってみてびっくり。

まず見た目がキレー!見てるだけで楽しいなぁ(≧∇≦) 次に食べてみてビックリ!!なにコレ?めちゃうまじゃないですか(*´∀`)ウマー 焼き加減、柔らかさ、味付け、温度など全てが心地よく、完璧でした!!!自分はそういうの無頓着なんでよくわからないんですけどねぇ、(どっちかというと焼肉とかラーメンとかが好き)コース自体のバランスていうんですかね?食べていて気持ちよかったですねぇ。なんか、今まで食べてたものは何だったの?と思っちゃうくらいですよw

ソムリエが料理に合ったワインを料理1品ごとに選んで注いでくれるしホントすごいっす。あー、あのデザートワインうまかったなぁ、そのワイン自体はここでしか飲めないらしく、自分らでも買える同種のワイン銘柄を教えてもらいました。

やっぱり人間、おいしいもの食べないとダメですね、人生損するなぁと思っちゃいました。

いい気分転換になりましたよぅ。

2008年10月26日日曜日

2次試験振り返り ~事例4編・終了~

生産事例が終わり、残るは財務事例を残すのみとなった。これまでの3事例、組織事例で大きな失敗をしたとは思っていたが、ぎりぎり踏みとどまっていると考えていた。後は最後の財務事例で全て決まると。比較的、財務事例は得意だった私は「難しいのが出ますように」と密かに願っていた。リポビタンD(D評価はイヤだと縁起かつぎに・・・おバカ)ならずリポビタン11を一気に飲み干し、財務事例が始まるのを待った。

解答用紙・問題用紙が配られ、透かして見ると、塗装業ということがわかった。さぁ、最後の事例がスタートしましたよ。

設問をさらっと通して見ると、おっ、取替投資か、差がつくかもしれないな。うわっ、節税効果?この論点でちゃうか・・・ちょっとまずいかもな。などと思いながら、与件を読み込み、経営分析を開始した。


第1問(配点30点)
D社の問題点の内、特に重要と思われるものを的確に示す
経営指標名、指標値、問題点の内容(60字)
⇒よかった・・・いつもと同じ形式だ。同業他社との比較か。与件からある程度、絞り込んでしまおう。いつもどおりやれば大丈夫なはず。目に付くキーワードは、「主力設備は当時の最新機能を備えたものではない」「メンテナンス費用が増加」「従業員の高年齢化」「設備更新に要する資金が体力に比べて過大」
こんなところか。私は基本的には収益性・安全性・効率性の3点から抽出することにしており、よほどのことがないとそのルールを崩すことはない。

【収益性】経常利益率:-0.55%
「設備の老朽化によるメンテナンス費用の増加、従業員の高齢化による人件費の高さ、多額の借入金の金利負担により、収益性が低い。」
【安全性】当座比率:61.86%
「企業の体力に対して、借入金が多額で借入金などの流動負債に対して支払原資である当座資産が不足し短期支払能力、安全性が低い。」
【効率性】有形固定資産回転率:3.87回
「5年前に更新した主力設備は最新機能を備えたものでなく、更に老朽化している為に売上の増加が見込めずに設備効率性が低い。」

まぁ、そこそこは取れているんじゃないかなぁ。

第2問(配点25点)
設問1
現主力設備の平成20年度以降の税引前営業キャッシュフローの現在価値
⇒税引前営業キャッシュフロー?なんじゃそりゃ。税引前純利益を使って営業CFを求めればいいのか?ランニングコストが毎年10%増加?うーん、でも年金現価係数しか与えられてないし・・・。思いつかん!こうなったら、1年1年計算するか(たかが5年分だし)と、求めた数値は-1440万か。とりあえずそう書いておくか。あれ、ちょっとまてよ。除却損が発生するじゃん!-350して、「-1790万」かなと。(試験終了後、おバカな間違いだと気付く、除却損関係ないじゃん・・・。あとWACCが10%、ランニングコストの毎年増加分が10%で相殺されるから、年金現価係数使えるじゃん・・・。まぁ除却損入れてしまった時点で終わってるけど、凡ミスだなぁ。もったいない)

設問2
現主力設備をそのまま稼動させた場合のD社の経営状況を予想
とるべき対策
⇒設問1の結果の「税引営業前キャッシュフローは~」という切り口を入れたほうが良かったのだろうけど、「経営状況」という言葉が引っかかり、現状の営業黒字・経常赤字という状況から考えて、「現主力設備をそのまま稼動させ続けると、早期に営業赤字となる可能性がある。対策は設備更新の為の資金調達を図ることである。」と解答記入した。まぁいいか。

第3問(配点25点)
設問1
現主力設備の売却、新設備導入を全額負債で行った場合
a:平成20年度の固定資産売却損
「1825万円」 これは大丈夫でしょう。

b:平成20年度の予想税引前純利益
⇒売上高をどこから持ってくるのか悩んだが、財務諸表ベースで考えることにした。平成20年度の予想P/Lに対して、ランニングコストの減額分(2000万)、減価償却差額(485万)、支払利息増分(640万)、固定資産売却損(1825万)を反映させて、税引前純利益は「-1250万」。何回も検算したから大丈夫だと思う・・・考え方が合っていればだが。

設問2
平成20年度期首における負債の節税効果の現在価値は最大いくらになるか
⇒これは、題意の捉え方に相当悩んだ。「最大?」ということはこの投資だけでなく、D社の負債全体の節税効果ということではないか?また、「平成21年度以降」は黒字に転ずるという表現から、平成20年度分は節税効果には関係ないから、抜かないといけないのだろうか?などと。それで時間に追われ、導き出した解答はというと、、、投資によって発生する支払利息+平成20年度のP/Lの支払利息(営業外費用)を現在価値に割引すればいいだろうと。ここでまた凡ミスをおかす・・・節税効果だというのに、支払利息額に税率を掛けるの忘れた・・・。ということで終~了~です。

第4問(配点20点)
設問1
資金調達を全額負債に依存した場合の問題点(60字)
⇒これは経営分析と同様の記述をすればいいかなと、あっさりと解答。「問題点は大幅に負債が増加し自己資本比率が低下する為に安全性が低下する点と多額の金利負担により収益性が低下する点である。」と記入。まぁ、6~7割は取れるでしょう。

設問2
過半数を超える出資を受け入れつつ経営権を維持する方法(40字)
⇒経営権を維持?最初は、そっか社債発行すればいいか?とか思ってたけど、設問には出資という制約条件があることに気付く・・・。うーん、なんだろ?そういえば、設問にはZ社の出資とは書かれていないな?あ!そっか!他の取引先にも出資をお願いすればいいんじゃない?「Z社以外にも出資の打診を行い、D社が筆頭株主となるように、出資の分散化を図る。」と記入。でも書いてから思った、筆頭株主になるだけじゃ経営権て維持できないんじゃ・・・。といっても、それしか思いつかないし。もうこれで許してください・・・。後から他の受験生ブログなどで「種類株式」のことかぁと思ったけど、ゼロ点にならない事を願いますわ。

その後、第2問と第3問の計算を何度もチャレンジしている内に終了時間がきてしまい、終了。この時点で、「得点をかせぐはずの財務事例でやっちまった・・・もうだめだ。」と考えながら、失意の帰宅。帰宅後、忘れないうちに速攻で再現答案を作成した。ほぼ100%に近い再現率だろう。今回の振り返りでところどころ披露してけど、合格発表後に機会があれば纏めてUPできればいいかなと思う。再現答案作成後に、502を徘徊していたら、やはり皆が財務事例で結構やられたみたいで、少しホッとした。けど、皆の「ダメだった」という感覚の差が激しいかもしれないので、自分の相対的な順位は全く予想できず・・・合格発表までは悶々とした日々が続くだろう。

【総評】
2次試験にかける思いが大きいほど緊張感も大きい、本試験は各受験指導校の演習・模試とは重みが全然違う、そういう中で80分間という時間で合格答案を作成することの難しさが身にしみた今回の2次試験だった。これまで自分がやってきた事に対しては後悔もしていないし、自分ながら頑張れたと思う。これでもし合格できなかったのだとしたら、私以上に実力があり、努力を積み重ねた人が大勢いたということ。あとは合格発表まで、合格を祈りつつ、今まで出来なかった事(仕事もプライベートも)を充実させていこうと思う。

2次試験(筆記)振り返り -おわり-

にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
↑ぽちっとしてくれるとうれしいなっと。