2009年6月7日日曜日

IFRS

IFRS。

日本語訳で、国際財務報告基準。

欧州を中心に普及したきた会計基準が、事実上の
世界のデファクトスタンダードになっている。

日本では独自の会計基準を持っているが、このIFRSの流れに
逆らうことはできず、IFRSの導入に向けて歩み寄りを見せている。

そのきっかけになったのは、米国がこれまでの強固な姿勢(米国基準)を
覆し、IFRSを導入すると決めたことである。

世界経済における米国の強さ・影響力はもはや地に落ち、
事実上のデファクトスタンダードである欧州発祥のIFRSの急速な
広まりに米国は屈したのである。その流れに乗り遅れることを危惧し、
急遽、IFRSの導入を決めたように思える。

日本では、そんな米国の顔色を伺いながら、IFRSへの対応を
決めたのだろう。相変わらずなんだなぁ、この国はと思ってしまう。

ともあれ、IFRSの導入が決定したことは事実であり、
現在は2つのアプローチでのロードマップ(案)が公表されている。
コンバージェンス(収斂、歩み寄り)とアドプション(強制適用)である。

コンバージェンスは既に開始されており、
売上基準における工事進行基準の適用などが記憶に新しいことであると思う。
アドプションは最短でも2015年からであろうと言われている。

会計基準が大きく変わるということは、大変なことである。
この前に制定されたJ-SOXの比ではないであろうことが容易に想像できる。
会計基準だから、会計処理しか関係ないだろうと言う訳ではない、経営上、
実業務上、情報システム上など、、、影響は甚大である。

基本的には上場企業が対象になるが、(親会社が)その関連子会社などにも
同様の会計基準で財務報告を求めるだろうし、IFRSの影響が税務会計へも
及べば、全ての企業に影響することになるかもしれない。

会計処理とは、大きく3つに分別され、それは財務会計・税務会計・管理会計
である。IFRSの特徴としては、マネジメントアプローチという手段をとっており、
それはすなわち、企業独自の会計処理である管理会計と情報開示用である
財務会計とを一致させるものなのである。

個人的には今でも財務会計と税務署への報告用である税務会計を別々に
行わなければならないことが、煩わしいと思っているので、今回を期に1つに
纏めてくれればいいのにと考えたりするが、恐らくそれは無いのだろうな。

私のようなシステム屋(特に業務システムに関係する人)にとっては、
IFRSへの対応は必至であり、大変なことでもあるが、商売のネタにも
なるのである。影響が甚大で、先が思いやられるが・・・。

中小企業診断士のような資格試験においても会計に関わりがある以上は
避けては通れない問題なのだろうと思う。それほど話題にはなっていない
かもしれないが。しかし大変だろうな、また新しく覚えなければいけないこと
が多いし。

米国公認会計士という資格があるけど、米国基準としての会計基準が
恐らく将来的には無くなりそうであるのに、その資格の価値はどうなるのかな。
日本の公認会計士も一緒だけど、、、それぞれの国の会計士としては
その価値は変わらないのだろうから、変化する会計基準に常に対応し
続けなければいけないのだろう。

なんで急にこんな事を書いてみたかというと、私の会社で取り扱っている
業務システムでの対応を検討し始めたので、色々と調べていたからなのであります。



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4 件のコメント:

こね さんのコメント...

こんばんは。
IFRSでも管理会計と財務会計を一致させることはしません。両者ではそもそも求める情報が違いますし、共通ルールを設けることは管理会計にはなじみません。マネジメントアプローチはセグメント情報など一部の情報開示に採用されているものです。
とはいえ、考え方が根本的に異なる基準が導入されるわけですから、適用となれば相当な苦労と混乱は覚悟しないといけませんね。

Dぴょん さんのコメント...

こんばんは。

いやいや、根本的な概念や方向性は管理会計と財務会計を一致させるもののはずですよ。今のところはセグメント情報などの財務報告の一部ですけれども。IFRSも今後も常に変化し続けるもののようです。

ただ企業独自の手法である管理会計情報には、機密情報も含まれるでしょうから、外部に開示したくないという思考は働くでしょうし、全て財務報告(会計)と一致させるのは不可能でしょうね。

こね さんのコメント...

そうですね、セグメント以外でもマネジメントアプローチを採用する方向ですね。しかし、マネジメントアプローチ自体が、管理会計と財務会計の一致を志向したものではないんですよ。あくまで、情報利用者の要求に応えるのに経営者の視点を援用しようと言うものでしかありません。

このあたり誤解されている方が多いのですが、これだけ見てもどれだけIFRSの導入が大変かということが分かります。

Dぴょん さんのコメント...

こんばんは。

たしかに、、、管理会計と財務会計を一致させるということを志向しているわけではなさそうです。要は株主や他のステークホルダーに向けた開示情報をより充実させるという目的のようですが、会社は株主のものという考え方(事実、そうなのですが)がより深まるということですね。

IFRSの導入は相当な混乱が予想されますね。。。