2009年5月10日日曜日

中小企業診断士と名乗るために

中小企業診断士試験に合格したは良いが、

正確に言えば、私はまだ診断士ではない。

実務補習(or実務従事)を実施していない為、登録していないからだ。

たまたま、中小企業診断協会のHPを見ていたら、

中小企業診断協会から7・8・9月の実務補習日程が発表されていた。

これって自分でチェックしなければ乗り遅れてしまうのね。

前回は、結婚式&新婚旅行で参加できなかったので、今回は

申し込むことを考えている。あと中小企業コンサルティング制度にも

今後の日程を確認しようと思う。これらをこなし、登録すれば

名実ともに「中小企業診断士」を名乗れるわけである。



ただ現時点で、名刺には中小企業診断士試験に合格しています

というようなニュアンスの肩書きを入れている。

名刺交換する相手(顧客や同業者)には、それだけで今までとは

リアクションが違ってきた。現在のサラリーマンという状態では、

それだけでも合格した価値はあるのかもしれない。

が、逆にそれだけ?とも思われたくない。



仕事に対する意識が高い人たちは、その名刺に書かれている

肩書きに対して、大きく反応をし、評価をしてくれるような気がする。

「すごいですね」 「勉強しましたね」 「よく合格しましたね」 etc

素直にうれしいけど、そういう目で自分が見られると言う意味では

ハードルが上がっているのだろう。



客観的に、中小企業診断士という資格はその取得の難しさに対し、

独占業務もないし、知名度も低いし、「報われていない」資格のようにも

思える。一方、ビジネスパーソンにとっては、この資格に対する注目度は

高まっており、受験者数も年々増えている。言うなれば、ビジネスマンとしての

一種のステータスという位置づけになっているような気もするのである。

「MBA」は経営学修士という学位だが、それと比較されることも多いのが

その表れであろうとも考えられる。



中小企業診断士試験に合格したから、

「これで将来安泰だね」 「いつでも独立できるね」 とか

言われることも多いが、全くそんな事はない。

独立に関して言えば、資格取得⇒独立という図式には、

単純にはいかないと私は考えている。

そのように独立した場合、診断士という枠の中で

自分ができる仕事を見つけ、こなしていく、という事に自分が

囚われてしまう気がするのである。要は、独立してまで行う

「仕事」について真正面から向き合い、良く考えなければいけない。



中小企業診断士の資格取得は、

「仕事」すなわち「働く」ということに対して、向き合い、そして考える

大きなきっかけになることは間違いない。



私自身、昔から独立志向が高く、このままサラリーマンというつもりは

毛頭ないので、独立ということ自体は年中考えているが、

中小企業診断士という資格とは、切り離して考えている。

ただし、中小企業診断士の資格取得が更に「仕事」「働く」ということ

について、考え直す大きな分岐点になったのは確かである。



「自分がやりたい事は何なのか?」

その構想が固まらない限り、実行には移せない。

「働く」という人生におけるスタンスは人それぞれなので、

サラリーマンでいる人もいれば、独立する人もいる。

それを考えるうえでの、一つの要素として

「中小企業診断士」という資格が、プラスに働けば

いいのだと私は思っている。



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